生徒、保護者、講師…。巨大な集団をまとめる校長という仕事。

馬渕教室で英語講師を務めるT氏。1997年新卒入社、講師歴23年。馬渕教室を無名だったころから支えてきた生え抜きのベテラン講師だ。いくつもの校舎で、校長として高い実績を収めてきたT氏は、この仕事の難しさをこう語る。「私たちは、受け持つ学年ごとに教え方を変えます。受験を控えた3年生には厳しく、1年生には楽しく、といった具合に。だから、生徒アンケートをとったら、先生の評価は、学年ごとに違ってくると思いますよね。でも、これが違うのです。結果は、どの学年もほとんど同じ。生徒は、私たちの本質を見抜いているわけです。」

T氏自身も、本質を見抜かれ、苦い経験をしたことがある。それは入社6年目、はじめて校長を任されたときのことだ。「前任の校長は、私が師と仰ぐ方。新米校長の自分に、偉大な先生の跡を継げるのか。私は右も左もわからない状況のなか、尊敬する先生のマネをしようと思い立ったのです。しかし、私と先生の人格は異なります。表面的にはマネができても、本質までマネをすることはできません。結局、生徒たちにはそこを見抜かれ、校舎をまとめることができませんでした。」ようやく掴んだ校長のポジションを、1年で降りた。

再チャレンジは1年後。「次、失敗したら終わり。」T氏は不退転の覚悟で挑んだ。マネはしなかった。スタッフも思いやった。前回の反省点はすべて改善した。…つもりだったが、突然2人の講師が退職することに。スタッフの5分の2を失った校舎は、崩壊寸前。「もう辞めようか。」そう思った矢先だった。校舎に残った2人の部下が、救いの手を差し伸べてくれたのだ。「やってきたことは間違いではなかった。支えてくれる彼らのために働こう。」T氏は覚悟を決めた。結果、その年の受験は大成功。生徒からも、保護者からも、スタッフからも、確かな信頼で結ばれ、T氏がまとめる五月が丘校は、いつしか馬渕教室で最大の校舎になった。「敗者復活戦あり。」これが馬渕の成長の根幹にある。

壁にぶつかり、悩み、改善をする。それを繰り返すうちに、T氏の器は、大きく、どこにもない形へと変化。T氏にしかできない授業、T氏にしかできない校舎運営ができるようになった。「いい校長とは?」という問いに、答えはない。もがき苦しみ、自分なりの答えを模索し続ける。それが巨大な集団をまとめる校長の難しさであり、醍醐味でもある。

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